公開研究会 「人・モノ・情報の交錯におけるダイナミズム—東アジアの物質文化からみた普遍性と独自性—」 (終了報告)
2013年11月28日
去11月23日、本機構の共同研究 「東アジアの民具・物質文化からみた比較文化史」グループの成果発表の場として、下記の公開研究会を開催いたしました。
国際常民文化研究機構 共同研究グループ 成果発表会
「人・モノ・情報の交錯におけるダイナミズム—東アジアの物質文化からみた普遍性と独自性—」
日時: 2013年11月23日(土) 10:00-17:30
会場: 神奈川大学横浜キャンパス 16号館視聴覚ホールB
主催: 共同研究 「東アジアの民具・物質文化からみた比較文化史」 グループ
これまで足かけ5年間にわたるグループメンバー各自の研究成果が報告されるとともに、共同研究「アチックフィルム・写真にみるモノ・身体・表象」グループより、"民具"を中心に研究されている小島摩文氏を総合コメンテーターに迎え、活発な討議が行われました。
これらの研究成果をまとめた報告書は、「国際常民文化研究叢書」として先頃すでに刊行されるとともに、神奈川大学学術機関リポジトリに登録され、広く公開されています。
■ 神奈川大学 学術機関リポジトリ 「国際常民文化研究機構」 ■
(b.研究叢書 から 「国際文化研究叢書3 -東アジアの民具・物質文化からみた比較文化史-」 を選択)
公開研究会のお知らせ 「人・モノ・情報の交錯におけるダイナミズム—東アジアの物質文化からみた普遍性と独自性—」
2013年11月16日
本機構の公開研究会として通算19回目となる本研究会は、共同研究を目的として結成された8つのグループのうち、「東アジアの民具・物質文化からみた比較文化史」グループの研究成果発表会となります。
国際常民文化研究機構 共同研究グループ 成果発表会
「人・モノ・情報の交錯におけるダイナミズム—東アジアの物質文化からみた普遍性と独自性—」
日時: 2013年11月23日(土) 10:00-17:30
会場: 神奈川大学横浜キャンパス 16号館視聴覚ホールB
主催: 共同研究 「東アジアの民具・物質文化からみた比較文化史」 グループ
当グループの研究成果をまとめた報告書は、「国際常民文化研究叢書」として先頃すでに刊行されるとともに、神奈川大学学術機関リポジトリに登録され、広く公開されています。 本公開研究会での発表に関連した論文は、下記よりご覧いただけますので、ご一読の上ご参加頂ければ、より一層理解が深まるものと思います。是非ご高覧ください。
(b.研究叢書 から 「国際文化研究叢書3 -東アジアの民具・物質文化からみた比較文化史-」 を選択)
■ 申し込み不要、参加無料。 皆様のご参加お待ち申し上げます。
詳しくはこちら
日本常民文化研究所 第17回常民文化研究講座のお知らせ
2013年10月08日
当機構の母体である、神奈川大学日本常民文化研究所の第17回常民文化研究講座が開催されます。
第17回常民文化研究講座 「渋沢敬三の民具研究」
日時 2013年11月9日(土)13:00~17:00(開場12:30)
会場 神奈川大学横浜キャンパス 8号館822教室
基調講演 「渋沢敬三の民具研究」 佐野賢治(神奈川大学日本常民文化研究所)
パネル報告1 「民具研究の萌芽」 小島摩文(鹿児島純心女子大学)
パネル報告2 「低湿地文化論の現在」 大門 哲(石川県立歴史博物館)
パネル報告3 「農漁民の提唱」 秋山笑子(千葉県立中央博物館)
総合討論 コーディネーター 刈田 均・高橋典子(日本民具学会)
詳しくはこちら→ 神奈川大学日本常民文化研究所ウェブサイト
講座は申込み制となっておりますのでご注意ください。
また、お問い合わせは直接日本常民文化研究所宛にお願いいたします。
公開研究会 「『山村調査』追跡という共同研究」 (終了報告)
2013年05月30日
去る5月25日(土)神奈川大学横浜キャンパスにおいて、上記の公開研究会を開催致しました。
国際常民文化研究機構 第10回公開研究会
テーマ: 「『山村調査』追跡という共同研究」
講師: 田中宣一氏 (成城大学 名誉教授)
今回は成城大学で長年民俗学を講じてこられた田中宣一氏をお招きして民俗学者柳田國男を中心に昭和9年から3年間にわたって行われた「山村調査」の記録をもとに、50年後の昭和59年度から61年度まで行われた追跡調査についてご報告いただきました。
この50年間に、私たちは第2次世界大戦とその敗戦、戦後の復興と高度経済成長による社会構造の 変化等を経験しました。この激動期の入口にあたる昭和9年に行われた柳田國男を中心とする「山村調査」では、60を越える村を対象に、100の項目を設定して調査し、その成果は「郷土生活研究採集手帳」にまとめられました。50年を経て、昭和59年より順次、かつて調査対象となった山村に入って同様の項目にいくらかの改変を加えた独自の調査を行い、その結果は3冊の報告書にまとめられました。
本研究会では、その追跡調査の中心で活動された田中氏から見た調査の経過とその後の課題についてお話いただきました。その中で、この50年の日本の変化にも言及され、山村の民が山に依存し、山に生きていた昭和初年に比べ、昭和50年代では次第に山との関係を失い、山という環境を桎梏と捉える意識が広がったこと、その背景として戦争よりも高度経済成長の影響が大きかったことなどを指摘されました。また、民俗学を学ぶ大学院生に対して、テーマを限定せずに、広く地域そのものを体験することの重要性に言及されたことも印象深いものでした。(事務局)
神奈川大学日本常民文化研究所 第92回研究会のお知らせ
2013年05月16日
当機構の母体である、神奈川大学日本常民文化研究所の第92回研究会が開催されます。
テーマ: 江戸地廻り経済の展開と近江商人-関東兵衛のネットワーク-
報告者: 関口 博巨氏(日本常民文化研究所客員研究員・神奈川大学非常勤講師)
日 時: 2013年5月29日(水)15:00~17:00
会 場: 横浜キャンパス9号館11室(日本常民文化研究所)
詳しくはこちら
尚、お問い合わせは直接日本常民文化研究所宛にお願いいたします。
公開研究会のお知らせ 「『山村調査』追跡という共同研究」
2013年05月02日
国際常民文化研究機構 第10回公開研究会
テーマ: 「山村調査」追跡という共同研究
講 師: 田中 宣一氏 (成城大学 名誉教授)
日 時: 2013年5月25日(土) 15:00 ~ 17:00
会 場: 神奈川大学横浜キャンパス 1号館3階 308会議室
本機構の「共同研究」をテーマとした公開研究会の第10回目となります。
成城大学名誉教授 田中宣一氏をお招きし、柳田国男が指導する郷土生活研究所が日本学術振興会の援助を得て昭和9年~同12年に行ったいわゆる「山村調査」と、その調査記録を所蔵している成城大学民俗学研究所が後の昭和59年~同61年にかけて行った追跡調査についてお話頂きます。
さらに詳しい要旨がご覧いただけます。
■ 事前申込み不要、参加無料 どなたでもご参加頂けます。 皆様のご参加をお待ち申し上げます。
日本常民文化研究所 公開研究会「第三世界から見た日本文化」のお知らせ
2013年05月01日
本機構の母体である神奈川大学日本常民文化研究所の公開研究会が、下記のとおり開催されます。
第三世界から見た日本文化
~フランソワ・ラプランティーヌ氏とレモン・メイヤー氏をお迎えして ~
(日仏語逐次通訳あり)
開催日時 5月19日(日) 14:00~17:00
主 催 神奈川大学
会 場 神奈川大学24号館106号室(法科大学院棟)
〒221-0802 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
TEL: 045-481-5661
プログラム
【ラテンアメリカと日本】 14:00-15:30
—不均衡な関係、分離・結合・変貌—
フランソワ・ラプランティーヌ(フランス、リヨン第2大学名誉教授)
【アフリカとオセアニアから見た日本文化】 15:30-17:00
—ガボンとウォリス・フツナ諸島からの視点—
レモン・メイヤー(ガボン、オマール・ボンゴ大学教授)
※参加無料。
参加ご希望の方は下記連絡先へメールもしくはFAXにて事前にお申し込み下さい。
【連絡先】
神奈川大学日本常民文化研究所(担当:林・窪田)
〒221-8686 神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1
Fax: 045-413-4151 E-mail: jomin-fia2013office@kanagawa-u.ac.jp
詳しくはこちら→ 神奈川大学日本常民文化研究所ウェブサイト ❏
講座は申込み制となっておりますのでご注意ください。
また、お問い合わせは直接上記 日本常民文化研究所宛にお願いいたします。
-国際人類学フォーラム(FIA)東京大会のご案内-
2013年04月18日
神奈川大学および公益財団法人日仏会館主催による「国際人類学フォーラム(FIA)東京大会」が下記の通り開催されます。
本機構の運営委員長佐野賢治、共同研究者の後藤明氏、廣田律子氏が研究報告で参加しています。
≪ 国際人類学フォーラム(FIA)東京大会 ≫
テーマ: 非覇権的人類学を求めて 『文化の三角測量』 (日仏同時通訳あり)
開催日時: 2013 年 5月 17日(金)~ 18日(土)10:00~17:00
主 催: 神奈川大学・公益財団法人日仏会館
会 場: 日仏会館ホール(東京都渋谷区恵比寿3-9-25)
○第1日目 5月17日(金)
【午前の部(10:00~13:00)】『言語・コミュニケーション』
【午後の部(14:00~17:00)】『宗教・世界観』
○第2日目 5月18日(土)
【午前の部(10 :00~13:00)】『技術・医療』
【午後の部(14 :00~17 :00)】『身体・演劇・舞踊』
詳しくはこちら→ 国際人類学フォーラム(FIA)東京大会告知ページ ❏
お問い合わせは上記ウェブサイトに記載されている、国際人類学フォーラム(FIA)東京大会事務局宛にお願いいたします。
アルバイト・社会人パート募集のお知らせ
2013年04月11日
国際常民文化研究機構では、アルバイト、社会人パートを募集します。
公募は2種類(№1~2)あり、それぞれ業務内容が異なっておりますので、公募要領
を熟覧の上、4月22日(月)15:00までにお申し込み下さい。
なお書類の提出、お問い合わせは下記までお願いします。
神奈川大学 国際常民文化研究機構
〒221-8686 横浜市神奈川区六角橋3-27-1
神奈川大学横浜キャンパス 27号館 A-102
月~金 9:00~16:00 ℡045-481-5661 内線6111
【受付を終了いたしました。】
公開研究会「台湾における物質文化研究の現状と課題」 (終了報告)
2013年03月25日
国際常民文化研究機構 第9回公開研究会 「台湾における物質文化研究の現状と課題」
講師: 王嵩山氏 逢甲大学公共政策研究センター 教授
台北芸術大学 文化資源学院 / 博物館と文化資源研究センター 研究員
黄貞燕氏 台北芸術大学博物館研究所 助教授
台北芸術大学 文化資源学院 / 博物館と文化資源研究センター ディレクター
去る3月16日(土)神奈川大学横浜キャンパスにおいて、上記の公開研究会を開催致しました。
今回は台北芸術大学より、 前文化資源学院院長の王嵩山氏、博物館と文化資源研究センターディレクターの黄貞燕氏のお二人をお招きしてお話頂きました。
王氏には、「台湾における原住民の物質文化研究について-1895年以降現在まで-」と題して、人類学における物質文化研究の変遷とその意義をベースに、台湾の原住民の物質文化研究についてご報告頂き、黄氏には「台湾における民俗系博物館の現状と問題」と題し、台湾の閩南(ミンナン)の民俗系博物館を例にとり、現状と課題についてご発表頂きました。
質疑応答では、聴講者の皆様より台湾の状況について情報を得ようと突っ込んだ質問も次々とだされ、関心の高さが伝わってきました。 (事務局)
日本常民文化研究所奨励研究 【有明海及び中海の里海としての利用慣行と物質文化の相互研究】視察調査報告
2013年03月04日
国際常民文化研究機構の母体である日本常民文化研究所が支援している奨励研究の進捗状況を確認する為の視察が行われました。 その視察調査報告をご紹介します。 日本常民文化研究所 関連サイト
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■ 視察調査出張報告(鳥取) ■
小熊 誠 (機構運営委員会副委員長・日本常民文化研究所運営委員)
1. 目的
2010年度日本常民文化研究所研奨励研究の「有明海及び中海の里海としての利用慣行と物質文化の相互研究」責任者樫村賢二氏を訪問し、その成果確認と今後の出版に関する打ち合わせを行なう。合わせて、中海における調査地を訪問して、この調査プロジェクトの成果についてその一部を確認する。
2. 日程
2013年3月1日から3月3日
3. 訪問地
① 3月1日
・ 鳥取県立博物館:鳥取県の総合博物館で、地質学や動物学の標本展示が充実していた。考古先史学の展示も、恐竜や動物、人類の化石展示が多くあった。民俗展示は、民家を造り込み、そこに生活用具の展示があったが、標準的な展示であった。
・ 鳥取県立公文書館県史編さん室を訪ねた。室長岡村吉彦さんに表敬訪問し、樫村賢二氏と成果報告書の印刷等について会談した。
・ 予定:5月に合宿をして、最終的な報告書の内容確認を行なう。原稿提出予定:9月末日
・ 報告書の位置づけ:報告書を作成することが主目的ではなく、その報告書を多くの人に手に取って読んでもらいたい。したがって、現在行政的な報告書のスタイルであるA4判横書きは、本棚に埋もれてしまう可能性が高く、この目的にはそぐわないと思う。読者のためを考えれば、B5判タテ書きの方が、読者には読みやすいと思う。
・ 報告書の販売:鳥取県史はブックレットを作成し、販売している。販売は、いくつかの機関と契約を結び、販売する方法をとっている。販売収入は、県史編さんの予算に組み込まれるシステムを作った。常民研であれば、価格を設定して、紀伊国屋や有隣堂などと契約を結べば、販売可能になるはずである。
・ 報告書のほかに、ブックレットを出したいと思っていた。神大ブックレットの企画があれば、それに向けて努力したい。
② 3月2日 倉吉歴史民俗資料館学芸員関本明子さん
・ 倉吉歴史民俗資料館は、倉吉博物館に接続して、1982年に開館している。そこには、伯州倉吉千刃、水田中耕除草機太一車などの明治・大正期の革新的な農具や鋳物師資料、倉吉絣など、地域に特徴的な民俗資料を展示している。特に、倉吉千刃は、明治から大正にかけて、倉吉から全国に販売され、倉石の職人が千刃の修理と販売を兼ねて、青森から九州まで行商に歩いている。また、当時の販売広告も残されている。当時、東京に行商に行った職人仲間のうちで、八王子に住み着き、千刃を生産販売した人物がおり、その人を中心に、現在、横浜市立歴史博物館で特別展が行われている。
・ 学芸員の関本さんに、倉吉千刃について文章を民具マンスリーに投稿くださるよう依頼したところ、快く応諾してくれた。後日、編集委員会を通して、常民研から正式に執筆依頼をしていただきたい。
・ 倉吉は、近世に城下町として発展し、明治・大正期も経済的に発展したことにより、伝統的な建築物が残されていた。国の重要伝統的建造物群保護地区に指定され、赤瓦と白壁土蔵群は歴史の遺物を保存しつつ、伝統民具や竹細工、伯州紙などの店と飲食店に改良され、観光のまちとして発展している。
③ 3月3日 弓浜半島における中海の藻利用と龍宮
・ 中海の水鳥を撮影していた地元のアマチュア写真家に話を聞く。昭和30年ころまでは、中海や境港の周辺では、子どもでもエビやカニを取ることができた。海が豊かだった。中海の周辺を干拓して耕地を拡大するため、中海の淡水湖化が計画されて、莫大な費用と時間をかけたが、その計画は中止された。いろいろな施設は壊され、撤去されたが、まだ大根島にかかる橋と堤防などが残り、水の流れが止まって中海の水は汚れるばかりで、魚介類はめっきり少なくなった。昔は、豊かだった、と述懐した。弓浜半島の米子水鳥公園ネイチャーセンターを訪問。中海の水鳥観察その他環境に関する展示と観察施設がある。そこの指導員に、舟入跡のことなどを聞く。護岸は干拓でできたものなので、陸地側に入った集落の近くに舟入跡などが残っている。畑仕事をしている古老にお話を聞いた。以前は、男は毎日のように舟に乗って中海に出た。主に藻を取ってきて、それを堆肥にした。流木を燃料にした。自家用の魚も獲った。舟入りの水路は、組ごとにあって、今の3倍くらいの幅があった。今は、埋めて細くし、水路に使っている。舟の舳には、リンゴン(龍宮)さんの札を張って、水上の安全を願った。リンゴンさんの祠を探すと、舟入りの水路が集落に入る手前の境にある。2か所見たが、そのうちの一つは、大正元年の舟入改修記念の碑が建っていた。また、祠には藁製の縄が巻かれていて、何らかの年中行事に龍宮の祠も拝まれていることが予想された。中海周辺は、今でも水と陸に囲まれた自然豊かな土地だと思われる。米子市内から定年後に移り住んで、農業を始める人もいる。豊かな環境を取り戻して、里海を再生し、どのように再利用すればいいのか。樫村氏たちの今後の研究に、更なる期待がもたれる。
写真上段: 倉吉歴史民俗資料館の倉吉千刃の展示
写真中段: 弓浜半島の舟入の跡
写真下段: 舟入に沿って村境に立つ龍神さんと「舩入道新設記念碑」(左) 龍神さんと「舩入道新設記念碑」(右)
(写真はすべて筆者撮影)
公開研究会のお知らせ 「台湾における物質文化研究の現状と課題
2013年02月27日
国際常民文化研究機構 第9回公開研究会 「台湾における物質文化研究の現状と課題」
日時: 2013年3月16日(土) 15:00 ~ 17:30
会場: 神奈川大学横浜キャンパス 1号館3階 308会議室
本機構の「共同研究の共同研究」をテーマとした公開研究会の第9回目は、台湾芸術大学よりお二人の講師をお招きし、日清講和条約が締結された1895年以降現在までの台湾における物質文化研究、そして博物館の現状と問題についてお話頂きます。
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Part 1 15:00~16:20
「台湾における原住民の物質文化研究について-1895年以降現在まで-」
王嵩山氏 逢甲大学公共政策研究センター 教授
台北芸術大学 文化資源学院 / 博物館と文化資源研究センター 研究員
Part 2 6:20~17:00
「台湾における民俗系博物館の現状と問題」
黄貞燕氏 台北芸術大学博物館研究所 助教授
台北芸術大学 文化資源学院 / 博物館と文化資源研究センター ディレクター
Part 3 17:00~17:30
質疑応答
iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
こちらからさらに詳しい要旨がご覧いただけます。 →
■ 事前申込み不要、参加無料 どなたでもご参加頂けます。 皆様のご参加をお待ち申し上げます。
公開研究会 (終了報告) 「南と北の船-日本列島の船造りの多様性のルーツ-」 「日本の船-技と名称-」
2013年02月23日
去る2月16日、本機構の共同研究グループの成果発表の場として、公開研究会を開催いたしました。
【午前の部】 環太平洋海域における伝統的造船技術の比較研究」グループ
「南と北の船 —日本列島の船造りの多様性のルーツ—」
【午後の部】 環太平洋海域における伝統的造船技術の比較研究」グループおよび
「民具の名称に関する基礎的研究」グループ (合同)
「日本の船 —技と名称—」
当日はカヤックや和船など、船に強い関心をお持ちの聴講者の皆様に多数ご参加頂き、活気のある成果発表会となりました。また、貴重なカヌー制作の映像には、感心されていたようです。質疑応答と討論では、様々な質問が寄せられ、非常に有意義な時間となりました。 (事務局)
各グループ代表による報告については、こちら ↓ をご参照ください。
日本常民文化研究所奨励研究 【アイヌ民具としての漆器類の基礎的データの収集と分析】視察調査報告
2013年02月21日
国際常民文化研究機構の母体である日本常民文化研究所が支援している奨励研究の進捗状況を確認する為の視察が行われました。 その視察調査報告をご紹介します。 日本常民文化研究所 関連サイト
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■ 視察調査出張報告(北海道) ■
小熊 誠 (機構運営委員会副委員長・日本常民文化研究所運営委員)
1. 目的
2010年度日本常民文化研究所研奨励研究の「アイヌ民具としての漆器類の基礎的データの収集と分析」責任者古原敏弘氏を訪問し、その成果確認と今後の出版に関する打ち合わせを行なう。合わせて、北海道におけるアイヌ文化関係の展示施設などを訪問する。
2. 日程
2013年2月17日から2月20日
3. 訪問施設
① 2月17日 北海道開拓記念館。展示を見学した。
② 2月18日 北海道立アイヌ総合センター
社団法人北海道アイヌ協会事務局長の佐藤幸雄氏に、同センターの概要について伺った。同センターは、北海道アイヌ協会が道立施設の指定管理者となり、平成3年11月に開設された。アイヌ民族の歴史認識を深め、アイヌ文化の伝承や保存を促進することを目的としている。資料展示室のほかに、図書情報資料室、保存実習室の三つの機能をもち、アイヌ自らが情報を発信することによって、人と地域あるいは教育や研究活動との交流を目指している。資料展示室には、考古資料から歴史資料そして衣類や漆器などの物質文化が展示されているが、この施設はアイヌ文化に初めて接する人のための展示になっているため、博物館のように資料の登録や整理が不十分で、その来歴などの情報もない状況である。現在、アイヌ関係の物質文化資料はそういう状況のものが多い。それに対して、樺太アイヌ資料などを収集しているロシアなど海外の方が資料の詳しい情報が記録されているので、そこから北海道アイヌの資料は類推せざるを得ないという状況である。また、アイヌ文化の日本における普及は、近年ようやく高まってきた。1997年のアイヌ文化振興法制定によって、ようやく差別的な北海道旧土人保護法が廃止され、2007年に国連の「先住民族の権利に関する国際連合宣言」を採択することによって、アイヌ民族は日本の先住民族であることが認められた。このような法の改正のもとに、人々の意識も変化し、アイヌ文化関係施設も北海道各地に展開していったと考えられる。
③ 2月19日 北海道立アイヌ民族文化研究センター(佐野所長・機構運営委員長と訪問)
中村亘所長、須貝行一副所長に表敬挨拶。古原敏弘研究主幹と奨励研究成果概要報告と今後の報告書について調整した。北海道アイヌの漆器は、北海道の多くの施設だけでなく、東北地方の施設にも所蔵されている。今回は、約2000点について実測し、写真を撮ってデータベース化した。その基礎データについて印刷する予定である。小熊からの提案として、そのデータベースを基に、このテーマについて広く普及することを目的として、報告書以外にブックレットの発行を考えている旨を伝え、了承を得た。さらに、このデータベースの今後の利活用について検討した。共同研究者の間ではデータを共有しているが、公的に利活用できる状態ではない。アイヌ民族文化センターなどの公的研究機関で管理できるようにすればいいのではないかと提案すると、同センターは数年後北海道開拓記念館と合併統合の予定であり、この件については見通しが立たないということであった。しかし、公的な利活用に受けて検討してくださることを確認した。
④ 北海道大学アイヌ・先住民研究センター
続いて、本センターを佐野所長とともに訪問し、佐々木利和先生を訪ねた。その場で、北海道大学文学部日本史学講座の谷本晃久准教授と博士研究員の若園雄志郎氏を紹介された。現代のアイヌ研究の状況をお話しいただいた。
⑤ 2月20日 北海道立近代美術館
「AINU ART-風のかたりべ」特別展を鑑賞しに行った。民藝運動の創始者である柳宗悦のアイヌ工芸に対する言葉が、この展覧会の初めに記されていた。「それは啻に美しいのみならず、立派でさへあり、神秘でさへあり、其の創造の力の容易ならざるものを感じる」(『工藝』第106号、1942年)。伝統的なアイヌの工芸は、生活用具であり、交易品であった。男は木彫をし、女は布を織り、刺繍をした。そのようなアイヌの工芸は、さまざまなところにコレクションがある。海外にも、そのコレクションはある。個人的には、へら状の木に彫刻を施したイクパスイに興味がある。儀礼の時にお酒にそのへらを浸して、神に祈りを捧げるという。髭を生やしていたアイヌの男が、酒を飲むときにそれで髭を持ち上げたとも言われる。どれ一つとして同じものはない。それから、アイヌの上着に施された、刺繍は美しいと思う。部族によって刺繍のパターンが異なると言われているが、どの刺繍をとっても、それなりの美しさを感じる。
この展覧会は、そういう伝統的な工芸品だけの展示ではない。そうであれば、近代美術館などで特別展は開けない。後半のⅡ部は、現代アイヌ出身作家の作品点なのである。女性作家の刺繍と男性作家の木彫が主である。アイヌの伝統工芸を基盤にしながらも、それを見事に現代アートに昇華している。
佐々木利和氏に言わせると、このような展覧会は初めてだという。この記念すべき展覧会を機に、アイヌ・アートも、日本アートの一つとして認知され、発展していくことを望む。
写真上段: 北海道立アイヌ民族文化研究センターにて古原敏弘さんと
写真下段: 「AINU ART-風のかたりべ」特別展の作品
(2点ともに筆者撮影)
公開研究会のお知らせ 「南と北の船-日本列島の船造りの多様性のルーツ-」 「日本の船-技と名称-」
2013年01月21日
当機構における公開研究会として通算16回目となる本研究会は、共同研究を目的とし結成された8つのグループのうち、午前の部は「環太平洋海域における伝統的造船技術の比較研究」グループの、午後の部は「民具の名称に関する基礎的研究」グループとの合同成果発表会となります。
国際常民文化研究機構 共同研究グループ 成果発表会
日時: 2013年2月16日(土) 09:30-16:30
場所: 神奈川大学横浜キャンパス 1号館308会議室
【午前の部】 公開研究会 「南と北の船 —日本列島の船造りの多様性のルーツ—」
【午後の部】 合同公開研究会 「日本の船 —技と名称—」
今回のテーマは「船」です。ミクロネシアのカヌー制作の映像上映もございますので、ふるってご参加ください。
■ どなたでも参加できます。申し込み不要、参加無料