事業運営の総合的推進

国際シンポジウム

第1期(2009~2013年度)

国際常民文化研究機構 第5回国際シンポジウム
「渋沢敬三の資料学-日常史の構築—」

日時
2014年3月9日(日)10:00-17:20
会場
3月9日(日)神奈川大学 横浜キャンパス16号館 視聴覚ホールB
主催
国際常民文化研究機構 神奈川大学日本常民文化研究所
後援
日本学術会議/渋沢敬三記念事業実行委員会 地方史研究協議会 日本文化人類学会 日本民具学会 日本民俗学会 国文学研究資料館 国立民族学博物館 国立歴史民俗博物館 日本言語学会 日本社会学会 日本宗教学会 日本人類学会 
趣旨
国際常民文化研究機構は、いつの時代、いつの地域においても大多数を占める普通の人々、“常民”の暮らしを対象とする資料論、分析視角や方法を、日本常民文化研究所と附置の非文字資料研究センターの所蔵する史・資料とデータベースを研究者コミュニティに公開・共有化し、さらに国際的に拡大、深化させるために設立されました。
本年は機構事業の総括の年であり、また、日本常民文化研究所の創設者・渋沢敬三没後50年の記念すべき年でもあります。そこで、 “常民”概念、諸民族の生活文化を捉える民具をはじめとする諸資料を総合する資料学の有効性を検証し、グローバル化した今日、人々の相互理解を図るための世界常民学とも称すべき方向性を探り、併せてわが国で培われた学問の国際的有効性を問う機会にしたいと考えます。

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国際シンポジウム報告書Ⅴ 渋沢敬三の資料学 —日常史の構築—(2014年10月刊行)

国際常民文化研究機構 第4回国際シンポジウム
「二つのミンゾク学 —多文化共生のための人類文化研究—」

日時
2012年12月8日(土)10:30-17:30 / 2012年12月9日(日)10:00-17:30
会場
12月8日(土)神奈川大学 横浜キャンパス16号館 セレストホール
12月9日(日)神奈川大学 横浜キャンパス16号館 視聴覚ホールB
主催
国際常民文化研究機構 神奈川大学日本常民文化研究所
後援
日本学術会議/日本文化人類学会 日本民俗学会 日本民具学会 地方史研究協議会 日本教育学会 日本言語学会 日本宗教学会 日本人類学会 公益財団法人渋沢栄一記念財団 公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 国立民族学博物館 国立歴史民俗博物館 独立行政法人国際協力機構
趣旨
新国学ともいわれる一国民俗学を確立した柳田国男は、その先に、国境を越えて人々が生活文化の相互理解をめざす世界民俗学を構想していた。今日までに、発達したIT技術によって生活情報が瞬時に遠隔地へと伝達されるようになり、また、大容量メディアの普及によって非文字記録の効率的な利用が実現されている。世界民俗学の構築はもはや単なる夢物語ではない。
まずは、各々の民俗研究者が自文化を軸足にして、それと連続性をもつ諸文化へと比較をすすめ、その知見を持ち寄って互いの異同を知ることだ。死角となった自分の背中は、隣人の目を借りねば見られない。同様に、比較研究なくして自己の全体像を知ることはできないはずである。
一般に民俗文化は個別性が強いが、今日的視角から総合的に検討することによって、人類に共通する生活の知恵が浮かび上がるだろう。ここで自文化から出発した比較研究は、むしろ直接的な連関のない民族文化の比較から人類の普遍性を追求してきた文化人類学と合流することになる。
現代社会は未だ飢餓や貧困から自由ではない。多くの場合、直接の原因は紛争や戦争であり、さらにその遠因は迫害や差別にある。このような人類全体の不幸を克服するために必要なのは、人々がそれぞれの等身大の生活を相互に知り、認め合うことであろう。日常生活のレベルで、自文化と異文化、個別性と普遍性を相対化する二つのミンゾク学の視角が今こそ求められているのではないだろうか。

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国際シンポジウム報告書Ⅳ 二つのミンゾク学 —多文化共生のための人類文化研究—(2013年11月刊行)

国際常民文化研究機構 第3回国際シンポジウム
「“カラダ”が語る人類文化-形質から文化まで-」

日時
2011年12月10日(土)10:00~17:00 / 12月11日(日)10:00~17:20
会場
神奈川大学横浜キャンパス 16号館セレストホール
主催
国際常民文化研究機構 神奈川大学日本常民文化研究所
後援
日本学術会議 / 日本文化人類学会 日本民俗学会 日本民具学会
地方史研究協議会 日本人類学会 舞踊学会 日本宗教学会
趣旨
非文字資料として人間の身体“カラダ”はなにを語ってくれるのだろうか?
生身の身体そのものから挙措動作まで、その対象とする範囲は広い。近年その遺伝子情報の読み取りから人類の系譜についても明らかになってきた。神奈川大学COEプロジェクト「人類文化研究のための非文字資料の体系化」では、“歩く”という動作から人類文化をとらえる実験展示も試みられた。今回は、第2回国際シンポジウム「モノからみた人類文化」に引き続き、ヒトのカラダからなにが見え、何が明らかにできるのかを総合的に検討する場としたい。
細分化されたヒトのカラダ、それに伴いヒトを対象化した学問も細分化している現在、改めて人間のカラダを全体的にとらえる必要性が高まっているといえよう。これはまた、自然科学と人文科学の融合を志向した日本常民文化研究所の創設者、渋沢敬三の願望にも連なることになる。
初日のシンポジウムでは、カラダの資料性をそれぞれの学問分野、研究視角から提示してもらい、それぞれをクロスさせ、統合することは聞き手のみなさまに委ね、2日目の公開研究会では、東アジアにおける船送り儀礼を具体的な題材にして、祭祀者・演者・巫者として自然やカミと交流する身体の表象、役割を多面的に論じる。本シンポジウムを通して、資料として示されるカラダの可能性とそのもつ意味を身体全体で感じて欲しい。

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国際シンポジウム報告書Ⅲ “カラダ”が語る人類文化 —形質から文化まで—(2012年7月刊行)

国際常民文化研究機構 第2回国際シンポジウム
「“モノ”語り-民具・物質文化からみる人類文化」

日時
2010年12月11日(土)~12月12日(日)10:00~18:00
会場
神奈川大学16号館セレストホール
主催
国際常民文化研究機構・神奈川大学日本常民文化研究所
協力
  • 南山大学人類学研究所
  • 武蔵野美術大学造形研究センター
  • 福島県只見町教育委員会
後援
  • 日本学術会議/日本文化人類学会
  • 日本民俗学会
  • 日本民具学会
  • 地方史研究協議会
  • 日本考古学協会
  • 道具学会
  • 日本人類学会
  • 日本生活学会
趣旨
地域の風土条件の中で人々が制作、使用してきた民具は強いローカル性を持ち、学界で長年待望されながらも全国名称、ナショナルレベルの標準名は設定されないまま今日に至っている。また、民具は、この地球上で、多数を占める文献記録を残さなかった地域、階層の人々の生活文化を解明するのに有形の物質文化であるだけに第一級の基本資料となる。
今回の国際シンポジウムでは、民具の国際的な学術資料化、民具研究の有効性を検討する場とするが、民具の命名1つとっても、それぞれの土地の住民の自然観や世界観が反映し、地域性、時代性、階層性などの属性が加わり、さらに近代化の中での位置づけも問われ、グローバルな共通名称の設定には様々な課題が立ちはだかる。しかし、比較研究の基礎となるものであり、乗り越えなければならない第一関門である。
今回のシンポジウムでは、文化の翻訳の物質文化版といえる民具の国際共通名称化の可能性を中心に、モノと人間のかかわりから、新たな人類文化研究の課題、方法などを論じたいと考える。「民具マンスリー」をはじめとする日本常民文化研究所の長年の実績、COEプロジェクト、非文字研究センターで取り組んできたマルチ言語版生活絵引の翻訳の作業実績を踏まえ、本シンポジウムで、国際常民文化研究における民具、物質文化研究の意義と方向性を探りたい。

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国際シンポジウム報告書Ⅱ “モノ”語り —民具・物質文化からみる人類文化—(2011年7月刊行)

国際常民文化研究機構 第1回国際シンポジウム
「海民・海域史からみた人類文化」

日時
2010年3月27日(土)10:00~17:30
2010年3月28日(日)10:00~17:00
会場
神奈川大学16号館セレストホール
主催
国際常民文化研究機構・神奈川大学日本常民文化研究所
後援
  • 日本学術会議 / 地方史研究協議会
  • 日本文化人類学会
  • 日本民具学会
  • 日本民俗学会
趣旨
日本常民文化研究所は1921年渋沢敬三が創設して以来、漁業制度史、民具研究を柱にその調査研究を重ねてきました。このたび、文部科学省「人文学及び社会科学における共同研究拠点」に日本常民文化研究所を拠点とする国際常民文化研究機構が認定されました。その発足にあたり従来の研究蓄積を踏まえ、地球面積の大部分を占める海域とそこに関わる人々、海民の生活文化に焦点をあて、人間と自然とのこれまでの相互関係を検証し、この21世紀、共に地球に生きる方途を考える機会として、国際シンポジウムを企画しました。

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国際シンポジウム報告書Ⅰ 海民・海域史からみた人類文化(2010年12月刊行)

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