共同研究

台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究—東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して—

第10回共同研究フォーラム 国際常民文化研究機構・共同研究(奨励)成果発表会 オンライン開催(終了)

台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究
An Ethnographical Study of Traditional Female Divers in Taiwan Called Hailu

国際常民文化研究機構 共同研究(一般)「台湾の「海女(ハイルー)」に関する民族誌的研究—東アジア・環太平洋地域の海女研究構築を目指して—」の成果発表会をオンラインにて開催いたします。参加無料ですのでぜひご聴講ください。ご希望の方は事前に参加申込みフォームよりお申込みください。

※参加申込み受付は終了しました

パンフレット

[日時]2022年1月29日(土)13:00-17:00
オンラインによる開催
[会場]Zoomミーティング 
[参加無料・要事前申込み]
参加希望の方は2022年1月24日(月)12:00 までに、上記参加申込みフォームより必要事項を入力してお申込みください。
[主催]神奈川大学 国際常民文化研究機構

「ロマンあふれる古代に誘う日本・韓国の固有文化の担い手」、「半裸で潜水漁を行う物珍しき女性」といった「海女」のイメージが人口に膾炙するようになって久しい。他方、台湾では、基隆以南の東海岸や澎湖諸島の海沿いの村に「海女」(ハイルー)と呼ばれる人々が存在するにもかかわらず、彼女たちは二重に見落とされてきた。農本主義的伝統の根強い漢族研究では海に生きる人々を等閑視し、東アジア研究でも「海女といえば日本か韓国」との先入観が台湾の海女を透明人間化してきたからだ。私たちは2018 年度より、台湾東北部で海女のくらしに関するフィールドワークを開始した。そこで得られたのは、1)海女の素潜り漁を女性による特殊な生業と見なすことなく、漁場を同じくする多様なアクターとの関連でとらえること、2)海女のくらしを、地元の海と世界の市場を舞台にくり広げられるテングサの採集・加工・流通全体のなかでとらえることが重要であるとの気づきだった。
本シンポジウムでは、メンバーが研究内容を報告するほか、共同研究の成果の一つとして制作した『去海拿東西的人(海に行き、ものをとる人)』(監督・張緯誌氏/制作・神奈川大学国際常民文化研究機構)を放映する。

【PROGRAM】
● 藤川 美代子(研究代表/南山大学人文学部・准教授)
 「共同研究のねらい、海女とは誰か」
● 新垣 夢乃(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部・地域交流センター・助教)
 「なにが台湾の「海女」を沖へと押し出したのか? :日本統治時代の石花菜資源をめぐる葛藤と技術の伝播」
● 許 翠庭 (台湾大学生態與演化學研究所・修士)
 「台湾東北角における海藻の民俗分類と自然環境に対する人々の認識」
● 齋藤 典子(東洋大学人間科学総合研究所・客員研究員)
 「台湾・東北角の海人(アマ)の漁撈行動と海洋資源をめぐる考察
  —台・日・韓の潜水採藻漁における漁場利用と漁場政策の対照比較—」
● 許 焜山(台湾基隆市八斗子漁村文物館・館長) 藍 紹芸(台湾基隆市八斗子漁村文物館・編集)
 「台湾東北角の海藻採集(潜水/非潜水の採集方法・道具・料理法)」
● 藤川 美代子 「「よい石花菜」とは何か」
● 映像     「去海拿東西的人(海に行き、ものをとる人)」(日本語字幕)
● 張 緯誌   「映像撮影にあたって」
● 総合討論

【お申込み・参加方法】

Zoomを用いてオンライン開催いたします。
参加申込みフォームの所定欄に入力の上、送信してください。自動的に確認メールが届きます。
後日、IDとバスコード、アンケート等を送付いたします。

※参加申込み受付は終了しました

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【申込期日】2022年1月24日(月)12:00まで

【お問合せ】

神奈川大学 国際常民文化研究機構
〒221-8686 神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1 Tel.045-481-5661(代)Fax.045-481-3155
kikou-forum10@kanagawa-u.ac.jp

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