熊野水軍小山家文書の総合的研究
■ 新田経家請文案(久木小山家文書) 勝山城より安宅本城を臨む
本共同研究は、新たに原本が確認された久木小山家文書の調査・研究を中心としつつ、小山氏をモデルケースとした熊野水軍の存在形態と動態、さらには紀伊水道の歴史的位置の解明を目指すものである。
久木小山家文書は質・量ともに豊富で、熊野水軍・小山氏研究の中核となる文書群である。本共同研究では、久木小山家文書の詳細な原本調査を行い、広く活用できるように整理・公開することが大きな目的である。その結果、各小山家文書(二部・神宮寺・西向)との関係性はもとより、紀伊半島・紀伊水道に勢力を誇った小山氏一族の存在形態を解明することが可能となるだろう。また近年、熊野水軍各氏の城館(拠点)の様相、紀伊半島・紀伊水道の流通に関わる考古学的研究なども、着実に積み重ねられてきている。小山氏に関わる文書の研究を進めつつ、これらの考古学や城郭史などと協業することで、紀伊水道の歴史的位置についての学際的な解明も目指すものである。
【研究・成果報告期間】2018年4月1日~2021年3月31日
神奈川大学日本常民文化研究所調査報告 第29集
(国際常民文化研究機構 共同研究[奨励]調査報告書)
第7回共同研究フォーラム 共同研究(奨励)成果発表会
第7回共同研究フォーラム「中世熊野の海・武士・城館」 共同研究(奨励)「熊野水軍小山家文書の総合的研究」成果発表会(2021年1月23日/終了報告)
第7回共同研究フォーラム「中世熊野の海・武士・城館」 共同研究(奨励)「熊野水軍小山家文書の総合的研究」成果発表会 2021年1月23日(土)オンライン開催のお知らせ
氏名 | 専門 | 所属機関 | ||
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代表者 | 坂本 亮太 | さかもと りょうた | 日本中世史 | 和歌山県立博物館 |
共同研究者 | 北野 隆亮 | きたの りゅうすけ | 日本考古学(中近世) |
和歌山市和歌山城整備企画課
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共同研究者 | 呉座 勇一 | ござ ゆういち | 日本中世史 | 国際日本文化研究センター |
共同研究者 | 佐藤 純一 | さとう じゅんいち | 日本考古学 | 白浜町教育委員会 |
共同研究者 | 白石 博則 | しらいし ひろのり | 城郭史 | 和歌山城郭調査研究会 |
共同研究者 | 関口 博巨 | せきぐち ひろお | 日本近世史 | 神奈川大学 |
共同研究者 | 薗部 寿樹 | そのべ としき | 日本中世史・村落社会史 | 山形県立米沢女子短期大学 |
共同研究者 | 高橋 修 | たかはし おさむ | 日本中世史 | 茨城大学 |
共同研究者 | 春田 直紀 | はるた なおき | 日本中世史 | 熊本大学大学院 |
共同研究者 | 弓倉 弘年 | ゆみくら ひろとし | 日本中世史 | 和歌山県立桐蔭高等学校 |