戦前の渋沢水産史研究室の活動に関する調査研究
水産史研究室の活動と民具蒐集の関係についての資料熟覧調査
日程:2017年12月5日(火)~6日(水)、2018年1月20日(土)~21日(日)
調査先:国立民族学博物館
参加者:加藤幸治(2017年12月5~6日)
加藤幸治、増﨑勝敏、日高真吾、佐藤智敬、磯本宏紀、星洋和、今井雅之、葉山茂、宮瀧交二
神野善治(武蔵野美術大学/オブザーバー参加)(2018年1月20~21日)
資料熟覧調査風景
研究会風景
2018年1月20~21日、共同研究(加藤班)では、国立民族学博物館において、アチック・ミューゼアム同人らが収集した民具の熟覧調査、および研究会を行った。これに先立ち、2017年12月6日、加藤が国立民族学博物館にてデータベース検索作業および、1月開催予定の民具熟覧を伴う研究会に向けた打合せを行い準備をした。資料熟覧調査の出席者は、共同研究メンバーの加藤・増﨑・日高・佐藤・磯本・星・今井・葉山・宮瀧に加え、武蔵野美術大学の神野善治氏がオブザーバー参加し、共同研究間の情報交換の機会ともなった。
1月20日は、収蔵庫において資料の熟覧を行った。今回は宮本常一、伊豆川浅吉、吉岡高吉らの収集民具、渋沢敬三名義で収集された播州針のサンプル資料、「脇本村」の検索でヒットした吉田三郎の収集民具を集中的に調査した。また日本青年館からの寄贈資料も調査を行い、アチック・ミューゼアムと日本青年館の郷土資料陳列室との関係について検討する材料とした。
1月21日は研究会を行った。増﨑勝敏氏の報告「櫻田勝則収集の志賀島のハコフグについて」、宮瀧交二氏の報告「渋沢水産史研究室による漁業史研究の歴史的背景について」のあと、自由討論を行い、アチック・ミューゼアムと水産史研究室の活動の時代的背景や、同人それぞれの問題意識の違いなどについて議論を深めた。
そのあと、プロジェクトの最終報告会と報告書、今後の展開などについて自由に議論を行い、3月に最終の研究会を実施することを確認して終了した。
(文責:加藤幸治)