共同研究

宮城県気仙沼大島における遠洋漁業の歴史的変遷に関する研究—震災救出資料を中心として—

第8回 定例研究会報告

日程:2016年12月12日(月) 午後1時30分~3時
場所:大島公民館
参加者:千葉勝衛、水上忠夫、小山由紀子 

大島公民館にて

大島公民館にて

第8回定例研究会協議内容
(1)大漁唄い上げについて
・唄い上げの歴史と伝承 ・唄われる場所と意義
・唄い上げの伝承者と現状 ・大島大漁唄い上げ保存会の活動
・崎浜村上家唄い上げ保存会の活動 
・唄い上げ歌詞のついての検討
 (1、大島村史稿)(2、気仙沼地方童謡民謡集)(3、宮城県史民謡編)(4、小山良治の伝承)(5、村上清太郎の伝承)(6、唐桑町史)
・「唄い上げ」と「さいとこ節」「島甚句」との関係
○「唄い上げ」の歌詞は古くから固定された歌詞をうたう。
○「さいとこ節」「島甚句」は労働歌で即興的に民衆が作詞して自由にうたっていた。
○保存の方法-録音していた音源をもとに添付資料としてCD化したい。
(2)漁村の習俗について
・年中行事
 「年越し」「元旦」「乗り初め」について ・大島神社のおさがりについて
・お山がけ行事(羽田山・南部・出羽参詣)
・恵比須講行事
・漁業の習俗
 和舟に関するもの-出舟、舟むかえ、船上での禁忌
・天気、天候の伝承-風の呼称。予測方法
・船と禁忌-死火、産火。海に金物を落とした時の絵馬奉納
・俚諺-船に関するもの「親子船、兄弟船乗るな」「船頭多くて船山にのぼる」など
 教訓・訓戒的なもの「あると思うな親と金」「善は急げ悪事は延ばせ」
 軽口洒落「口八丁手八丁」「火いじりは人いじり」
 凶事「烏鳴き悪いと人は死ぬ」「寺からの帰りに転ぶと凶」
 衣服「着物を北向きに乾かすな」「1枚の着物を2人で縫うな」
 食事「一服茶を飲むな」「飯に汁をかけて食うな」
 住居「家を北向きに建てるな」「履物は午後におろすな」
・次回までの収取活動について
 印刷されてある分について—聞いたことがある。前々から知っていた—をつける
 新しく聞いたもの、近所で聞いたもの—書き加える。

 (文責:千葉勝衛)

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第7回 定例研究会報告

日程:2016年11月20日(月) 午前10時~午後3時
会場:小山家(外畑)・大島漁協文庫・大島公民館
参加者:千葉勝衛、小山由紀子、菊田榮四郎、川島秀一、蝦名裕一、大川啓

外畑家にて

外畑家にて

大島公民館にて

大島公民館にて

1、外畑家文書の調査
 ・外畑の歴史と住居の見学と説明
 ・外畑家文書目録(第1集~第7集)について
  第1集 神奈川大学日本常民文化研究所所蔵 
  第2集 外畑家所蔵
  第3~7集 外畑家所蔵(東日本大震災後発見資料・下張文書も含む)
 ・各集の特色について説明
  漁業資料、肝入文書、明治役場文書、家業関係文書など
 ・保存管理状況について
  下張、水濡文書はエタノール処理をした方がよい。
 ・和船資料について
  和船の櫓割りと職制を書いた「治太郎書簡」について
2、大島漁協文庫の見学
3、研究協議(大島公民館にて)
 ・神奈川大学国際常民文化研究機構の共同研究の応募と研究計画について(別冊資料)
 ・「震災救出資料」として、次の3点を震災救出資料として活用する。
(1)大島漁協文書(明治8年~平成23年)
(2)大島村役場文書(明治30年~昭和30年)
(3)外畑家文書(同家文書目録3~7集)震災後発見されたもの
 ・研究の分担と計画
  第1年目-和船時代
  第2年目-機械船時代
  第3年目-戦後の遠洋漁業
 ・第1年目-和船時代の研究の経過と方法
  前記(1)、(2)、(3)の他、村上茂夫家(大要害家)文書(中央水産研究所所蔵)も、6月に出張調査した。
 ・明治時代の和船経営者宅にはほとんど資料が残っていない。これを補うため既刊の郷土誌などを活用したい。
 ・「大漁唄い上げ」について
  大島での「唄い上げ」と唐桑での「唄い込み」について、本研究では「唄い上げ」として進める。音源のCD化についても検討。
 ・明治17年役場調べ「漁業者調」について
  鰹船の場合、10人程度の乗り込み船が標準的な経営者。4、5人以下の船は家族的経営者と考えてみた。
 ・話題になったこと
  徴用船のこと、現在の気仙沼の遠洋漁業のことなど

(文責:千葉勝衛)

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第6回 定例研究会協議内容

日程:2016年10月24日(月) 午後1時~4時
会場:大島漁協文庫
参加者:千葉勝衛、水上忠夫、小山由紀子、菊田榮四郎

第6回 定例研究会

第6回 定例研究会

1、大正~昭和期 大島漁船統計について
(1)昭和44年業種別船数統計について(役場文書『勧業書類』)
   和船、洋船の区別。筒状網、メロード漁の問題。
(2)大正2年~昭和9年の遠洋漁業統計表
   鰹漁鮪漁別隻数、乗組員、生産量(単位:貫)
   鮪漁は、大正7年以前は流網方式、以後順次延縄式に。夏
   の鰹漁の裏作として、冬の鮪漁の変遷、戦後の鮪専用船
   の出現の経過を検討。
(3)大正期における船舶職員養成講習会(大正10~12年)
   機関士、船長の免状制度の変遷・大島漁業組合の受講奨
   励策、初期の受講者と免状取得者。
(4)大正13年 漁船調
   所有者、船名、船型、船の長さ、巾、深さの尺度。
   和船に機械を入れた型・日本型・西洋型船・和洋折衷型。
(5)第5共勝丸の船員名簿(昭和39年)
   船内職制と年齢構成を検討。
(6)昭和20年代遠洋漁業
   気仙沼港所属船と県外船に区分して、船名、船頭名、船主と船元の関係を検討。
(7)大正期~昭和20年遠洋船数表(役場資料の中から)
   経営年代、業種別、船名、トン数、建造年
(8)大正期~昭和20年遠洋漁船経営表
   船主経営者を中心に、昭和5年の気仙沼町船主船について検討。(大島の船元制度について)

2、11月定例集会予定について
(1)11月20日(日)
(2)参加者 大島漁協文庫4名。川島教授、蝦名准教授、大川准教授
(3)午前10時30分から 小山家(外畑家)にて外畑文書調査
   午後1時から文庫見学。1時半~3時まで研究協議(大島公民館)

(文責:千葉勝衛)

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