共同研究

熊野水軍小山家文書の総合的研究

熊野三山周辺地域の文書調査・現地踏査

日程:2019年12月16日(月)~12月17日(火)
調査先:伏拝王子跡(田辺市本宮町)・大河内行宮址(三重県熊野市)・熊野那智大社(東牟婁郡那智勝浦町)・
 那智勝浦町色川出張所(東牟婁郡那智勝浦町)など
調査者:坂本亮太・呉座勇一

  ■ 萩・鬼ヶ城趾  ■ 大河内行址

色川郷大野地区の風景

 12月16日(月)・17日(火)にかけて、熊野三山周辺地域の現地踏査(来月実施予定の古文書調査に関わる関連地域の確認調査)をおこなった。
 初日は、熊野本宮大社周辺の伏拝地区の踏査をおこなった。伏拝地区に関わる古文書として、松本家文書(『和歌山県史』中世史料二)が知られており、中世後期に鬼ヶ城氏が河川や街道の関所支配をおこなっていたことを窺わせる古文書が残る。熊野水軍ではないが、熊野の山間部において、交通路支配に関わった存在として、また中世文書も伝えることから、熊野水軍(とくに小山氏)と比較する材料になると思われる。後日、松本家文書の原本調査を実施する予定であるため、伏拝地区の現地踏査を実施した。その後、色川文書と密接に関わる大河内行宮址に行き、現地景観の確認をおこなった。
 2日目はまず色川地区へ行き、色川文書の閲覧をおこなった。色川文書(『那智勝浦町史』史料編一)には、南北朝期に浜の宮(那智勝浦町)から新宮(新宮市)にかけて海戦に関わった色川氏の軍忠状が含まれており、熊野水軍研究のなかでもつとに注目されてきた史料群である。文書の詳細な調査については、後日実施する予定である。あわせて、色川地区の踏査を実施し、山間部に拠点を置く色川氏の本拠・寺社等を確認し、日置川中流域の山間部で活動した久木小山氏との共通性も見られる点などを確認した。その後、熊野那智大社へ移動し、色川地区と密接に関わる熊野那智大社周辺の巡検をおこなった。

(文責:呉座勇一)

熊野三山周辺地域の文書調査・現地踏査

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