共同研究

熊野水軍小山家文書の総合的研究

シンポジウム「紀南の海と中世の戦乱—熊野水軍と安宅氏・小山氏—」開催・参加

日程:2019年8月25日(日) 13:30~18:00
会場:ガーデンホテルハナヨ・ハナヨアリーナ(和歌山県田辺市)
参加者:坂本亮太、呉座勇一、佐藤純一(登壇者)、弓倉弘年(参加者・コメント)

シンポジウムの様子(呉座報告)

シンポジウムの様子(佐藤報告)

 本共同研究2年目にあたり、地元和歌山で開催される軍記・語り物研究会大会2019の公開シンポジウムにおいて、本共同研究の中間報告をおこなった。この中間報告(シンポジウム)は、国文学・歴史学・地域史関係(および一般)の参加者と情報共有を図り、また次年度開催予定のシンポジウム・報告書に向けて幅広く意見を得ることを目的として開催したものである(本共同研究も共催)。
 まず研究代表者である坂本が、共同研究の紹介とシンポジウムの趣旨説明をしたうえで、呉座氏が基調講演「中世熊野と戦乱—歴史と文学のあいだ—」をおこなった。呉座氏は、治承・寿永内乱期、南北朝内乱期、応仁の乱期における熊野の戦乱の様相を、軍記と日記を併せて、その全体的な傾向・特徴を提示した。その後、西牟婁郡、日置川流域を主対象として、3本の個別報告をおこなった。坂本は「熊野水軍と紀州小山家文書」として、具体的に本共同研究で分析を進めている小山家文書を中心に、熊野水軍の存在形態と動向、中世の戦乱状況を示した。佐藤氏は「日置川流域と安宅荘城館群」として、遺構と遺物から日置川下流域の安宅氏を中心とした城館群の様相について紹介をした。共同研究者外ではあるが、国文学(戦国軍記研究)の立場から田口寛氏(梅光学院大学)により、「『安宅一乱記』について」として、戦国時代の安宅氏の内紛を描いた軍記物を分析する報告をしていただいた。
 最後にフロアも交えた総合討論をおこない、安宅氏・小山氏の性格や特徴について、また「安宅一乱記」の史料的価値について、国文学・地域史・中世史など様々な観点からコメントを受け、日置川流域の熊野水軍である安宅氏・小山氏に関して、議論を深め、また情報を広く発信することができた。文献史学(中世史)・考古学・城郭史・国文学から熊野水軍を捉えるという、多角的・総合的なシンポジウムとなった。なお、参加者は約120名であった。

(文責:坂本亮太)

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